こんにちは!たくみです!
学生時代にテニススクールで4年間コーチを経験し、中・高数学の教員免許を取得。しかし、教員にはならず国家試験を受け、国税専門官になりました。
4年間勤めましたが、テニスが好きでテニスに関する仕事がしたかったため、退職して今に至ります。実績は
- テニスアメニティ園田オープン団体準優勝
- 大阪高総体テニス大会本選出場
- 寝屋川市秋季ダブルス優勝
- BBテニストーナメントS準優勝 D優勝
- 高松市クラブ対抗団体準優勝 等々
高校から硬式テニスを始めて、数年で多くの大会で優勝することができました。
「でも元々、特別才能があったんでしょう?」
「すごいコーチがついていたんでしょう?」
そんなことは全くなくて高校に入った時、自分より上手い人がたくさんいて「こんな風に打てるようになれる?」という感じでした。
高校から硬式テニスを始めて絶望
中学では部活で軟式テニスをしており、高校から硬式テニスを始めました。グリップの持ち方も違うし、ボールの飛び方も違うし、全くの別競技に感じました。
特にコンチネンタルでグリップを持つ習慣がなかったため、バックハンドやボレー、サーブは打ち方が分からず、絶望。
「こんなん一生入らへんやん…….」
ジュニア時代から硬式をしている子たちには全然敵わず
朝早くに電車で2時間かけて大会に行く
→15分で負ける
→帰るのが勿体ないから、少し観てから帰る
そんな1年目でした。2年目になると少しだけ打てるようになってきましたが、現実は甘くなく、受験でしばらくテニスをしていなかった先輩がフラッと部活に来て、試合をしました。
さすがにブランクもあるし、勝てるだろうと思っていましたが….
2-6、ぼろ負けで悔しくて泣きました。
(周りにいた同期が泣いているのをびっくりしていたのを覚えています笑)
大会の日には毎回、緊張でお腹が痛くなっていました。
そこからより意識して、練習をしていった結果、2~3年目では多くの大会で優勝できました。
優勝した帰り道は、超絶ご機嫌ルンルンで帰っていました。多分そのとき、どんな理不尽なことがあっても許せるくらい、ルンルンでした(笑)
練習してもすぐに効果は出ないし、球出し練習はつまらなかったですが、成果が出ると自然とやる気も出ました。
特別は要らない
僕はテニススクールにも通っていませんし、至って普通の環境からここまで来ました。ミスをしたら、なぜミスをしたのか考えて改善。愚直にそれを繰り返してきただけです。
意識して練習を続ければ、誰でも達することはできます。
プロになったり、全国で1位になるのはハードルが高いかもしれませんが、思い通りに・楽しく・気持ちよくボールを打ったり、草トーナメントで優勝するくらいであれば、努力次第でなんとでもなります。
大事なのは上手くなれると自分を信じれるか
僕は教職を受けながら短期間で国家試験合格、簿記2級や空手初段の資格も取りました。
両親や奥さんとも仲良しで、旅行に行ったり何でも話し合える友達もたくさんいます。
テニスで成果を出すのも、資格の取得や人間関係を良好にするのも根本は同じです
テニスで成果を出すために頑張れる人は何をしても上手くいきます。
叶えたいことがあれば、努力すれば大抵のことは手にできます。
費用対効果の問題で、手にするための労力がそれに見合うかどうかです。
テニスはすぐに上達しないものの、1度上手くなればずっと気持ちよく思い通りに打てます。
練習の度に、「うーん、、」となるよりは少しずつでも意識して上達していった方がお得だと思います。
僕はこういう価値観ですが、皆が皆そうではないと思います。
今、悩んでいて何か変えたいと感じている方は参考にしてみてください!
第一章 ストロークの極意
パワーポジション
上記画像がパワーポジションと呼ばれ、構えの基本姿勢です。
パワーポジションを取ることで、左右前後に素早く動き始めることができます。
ポイントは
- 前傾姿勢
- 股関節と膝が少し曲がっている
よくあるNG姿勢を載せていますので、動画をご覧ください。
上記NGのようになっていませんか!
パワーポジションが取れていないと、スプリットステップも正しく踏めず、常に1歩目が遅れることになりますので、確実に身につけておきましょう。
高い打点で打ち込むフォア
高い打点で打ち込むポイントは3つあります。
- テイクバックは高くセット
- 水平にスイング
- ラケットは立てながらスイング
✅テイクバックは高くセット
本来、上から下にスイングした方がボールは簡単に威力が出ます。しかし、通常はスイングは下から上に振って、ボールは放物線を描くような軌道で打ちます。
これはネットある為、威力があるボールを打てばいいだけでなく、高さや回転も必要になるからです。
ところが、チャンスボールはある程度上で捉えることができるため、下からスイングして上方向に打つ必要はありません。
せっかく上から打てるボールの打点を下げるのは勿体ないです。少し高い位置にラケットをセットしましょう。
✅水平にスイング
高い位置にラケットをセットしたら、そこから水平にスイングしていきます。
上から下にスイングしたいところですが、それではさすがにネットを超えることはできません。(ネットに超至近距離なら話は別ですが!)
水平にスイングすることで下から振るよりも威力が出ます。
✅ラケットは立てながらスイング
高い打点で水平にスイングする際、ラケットが寝ていると上手くスイングできません。ラケットヘッドを起こしながらスイング、そしてインパクトの際、ラケットを立てることで気持ちよくラケットが回ります。
注意していただきたいのが、ラケットが寝た状態より立てながらインパクトしたほうが打点が前になるということです。
いつもと打点が少し変わるかもしれないので、何球か打って打点を探してみましょう。
スピンの掛かったフォアハンド
スピンを掛けるには下から上にスイングする必要があります。(イメージは5時から10時方向)
インパクト時のイメージは上記動画参照
動画最後のようにラケットの縦方向にボールが転がらないように注意しましょう。
いつよもり下から上にスイングすると前に押される力が減るので飛びにくくなります。回転だけ掛かってボールが飛ばないというケースはよくあります。
忘れてはいけないことは、ボールはフラットに当てる方が簡単に飛ばせます。
そこに安定感やボールの質を上げるのにスピンを掛けていくわけです。なので、できるだけフラットの要素は残した方が楽に打てます。
いつものスイングに「下から上にスイング+インパクト時に面は少し被せ気味」
これだけでスピン自体は掛かりますが、回転数とスピードを両立させるにはスイングスピードが必要になります。
スイングスピードを上げるには体の様々な動きの組み合わせが必要で、奥が深いです。
そこで、ここでは簡単にスイングスピードを上げる2つのポイントを紹介します。
ラケットを立てて引く
手首はワイパーの動き
✅ラケットを立てて引く
スピンを掛けるためにはある程度のスイングスピードが必要になります。
ラケットを立ててテイクバックを取ることで、スイングの際、遠心力を使うことができます。
腕の力だけでスイングしてもラケットの加速は見込めません。
飛ばすだけなら十分ですが、前に飛ばしてかつ回転も掛けるには腕の力以外も必要になります。
注意点としては、ラケットを立てて引く動作が独立しないようにしましょう。
ラケットを引いて止まってから再度スイングし始めてもラケットの加速は見込めません。
ゆっくりでもいいのでラケットを引く動作から打ち終わるまで止まらないようにしましょう。
✅手首はワイパーの動き
スイングの際、手首をワイパーのように動かす動作を入れましょう。
これにより、インパクト時ラケットの加速が見込めます。
ここで多いミスは、インパクト時急激に手首をワイパーのように動かしてしまうことです。
それでは腕全体の遠心力が上手く使えず、基本的なスイングの力が下がってしまいます。
手首を返すのが早くならないように気を付けましょう。
安定したバックハンド
ポイントは3つ
- 打点との距離を取る
- 三角形を作る
- フラット気味に当てる
✅打点との距離を取る
バックハンドが苦手な方で多いミスが、打点が詰まることです。ボールに近づきすぎると上手くスイングできなくなってしまいます。
打点との距離を取るためには「軸足から2歩で打つ」ことを意識しましょう。
特に、左足に体重を乗せて溜めることが大切です。すぐに右足への体重移動を始めてはいけません。
バックハンドの場合軸足は左足になります。左足から右足に体重移動を行う。その移動と共に腰を回転させてスイングしていきます。
よくあるミスは
- 右足に体重が乗り切った後に腰を回転させてスイング
- 両足に等しく体重が乗った状態でのスイング
これは手打ちの原因になってしまいます。
ボールの近くまで来たら「1、2」のリズムで左足→右足に重心を移動させながら打ってみましょう。
✅三角形を保つ
腕と身体で三角形を作りましょう。
左手はある程度伸ばした状態、右手は左手よりは若干曲がっている状態です。
この三角形を保ったまま、テイクバック→スイングを行っていきます。
振り子のように三角形をキープできていると、ショットが安定します。
注意点としては、三角形を作るからといって、両腕をずっとピンと伸ばした状態で打つのはNGです。
これではバネの力が半減してしまいます。
また、三角形をキープできておらず、肘の曲げ伸ばしを行ってしまうケースもよくあります。
肘が伸び縮みすると、打点がブレてガシャったり思っていない方向に飛んだりしてしまいます。
打ち終わったあとは惰性で両腕曲がって顔の横でフィニッシュしますが、それまでは三角形をキープしましょう。
✅フラット気味に当てる
バックハンドは少しフラット気味に打ってみましょう。
すでにお話したことですが、本来ボールはスピンよりフラットの方が楽に飛びます。
通常、ボールをコートに収めたり、安定を重視する為にスピンを掛けますが、バックハンドは両手なので安定感があります。
それに可動域も狭いため、威力が出にくい。
なのでスイングをゆっくりと行い、フラット気味に打ってみましょう。
下から上に振るというよりかは、水平に当てるイメージです。
注意としては、打った瞬間に腕を巻き付けないことです。
インパクトの後は、左手を気持ち前に押し出します。
打つ時に右手の力が強いとすぐに巻き付いてしまうので、左手で打つ感覚を持ちましょう。
そうすると、伸びのあるボールが楽に打てます。
第二章 ボレーの極意
ラケットを立てる
ボレーに苦手意識を持っている方に多い特徴はラケットが寝ていることです。
ラケットが寝ている状態でボールが当たると、全然力が入らず耐えきれません。
その結果、ガシャったり予期せぬ方向に飛んだりします。
ラケットを立てるだけで安定感が増す方も多いので、ぜひ見直してください。
手首を使わない
「ボレーの際、手首は固定してあまり使わないでください」
これはよく言われるアドバイスだと思います。
やってほしくない手首の使い方は、下記動画のような動きです。
これではラケット面がブレてボールが安定しません。
手首を痛める原因にもなりますので、この動きはしないように気をつけましょう。
ラケットは振らない
ボレーに苦手意識がある方に目指してほしいボレーは以下のようなものです。
かなり前で処理しているのが分かると思います。
「ボレーは振っていい」「振ってはいけない」
どちらもよく言われることですが、ボレーを上達させていきたければ
今はラケットを振らないでほしいです。
もちろん威力を出すために、ラケットを振ることも必要ですが、まずは他に身に付けるべきポイントがたくさんあります。
ボールへの入り方や打つタイミング、面の作り方、ボールのコントロールです。
スピードや威力はそのあとに身に付けていけばいいです。
まずはラケットを振らない。
具体的にいうとテイクバックを大きく取らないということです。
ラケットは顔より後ろには持っていかないようにします。
ここでよくあるミスが、正面を向いた状態では顔の横にセットできているけど、打つ時に横向きを作るため、そこからさらに引いてしまっているというケースです。
この状態は自分であまり気付かないことが多いため
自分が思っているよりラケットは前にセット
ほとんどインパクトの場所にセットするようにしてみましょう。
ここでよく言われるのが、テイクバックを取らないと威力がでないという問題です。
これは良い問題です。スイングでこの問題を解決していると中々、上達しません。
大切なのは足の使い方です。
ストロークでは軸足から2歩踏み込んでから打ちますが、ボレーは違います。
軸足→インパクト→踏み込み足の順番です。
例えば、バックボレーの場合
左足に体重が乗る+ラケットセット → インパクト → 右足に体重が乗る
この順番です。
この体重移動や体幹でボールを飛ばします。
タイミングよく当たれば、十分に飛ぶはずです。
まずはこのタイミングを覚えましょう。
タイミングよく打てるようになってきたら、テイクバックを取っていくようにしてみましょう。
コースを狙うコツ
コースを打ち分ける際に大切なのは、面と身体の向きです。
✅面について
コンチネンタルで握っているとして、ラケットを前に出せば面はクロスに向き、横に出せば面はストレートに向きます。
前でボールを捉える
→クロスに飛ぶ
引き付けて体の横くらいで打つ
→ストレートや逆クロスに飛ぶ
2つ目のストレートに打つ場合、引き付けることが大切ですが、かなり前で取ってしまう方が多いです。
「ボレーは前で打つ」と教えられることが多いと思いですが、ストレートや逆クロスは体の横くらいで打つ必要があります。
でないと力が入らず、上手く思った場所に飛ばないはずです。
ここで注意なのは、ボールを引き付けると打点は少しだけ横方向に遠くなります。
ラケットは肩を中心に丸く回ります。この軌道上でボールを捉えますから、引き付けると横に遠くなることが分かると思います。
引き付けた際は少し横で打つように注意しましょう。
✅身体について
面を打つ方向に向けていればボールはそちらに飛びますが、身体を使うとより安定感のあるボレーになります。
簡単にいうと、打つ方向に対して横向きを作って打つということです。
横向きとまではいかなくて、斜めくらいの感覚でもOKです。
まずは横向きを作ってストレートに気持ちよく打てるようにしましょう。
そこで、打点やタイミングを掴んだら、次はクロスですが打ち方はストレートと変わりません。
クロス方向にテニスコートがまっすぐあると思ってください。
そしたらストレートに打てばいいだけです。
身体の向きを変えるわけですね。
特にバックハンドの逆クロスが苦手な方が多いですが、肩が入っていないケースがほとんどです。
クロスに対して横向きを作るわけですから、相当肩をいれないといけません。
後ろを見る勢いです。
全てのボールに対して、身体を使って打てるわけではないと思います。
面だけでコースの調整することもありますが、できるだけ身体を使うようにしてみましょう。
必ず安定感が出ます。
第三章 スマッシュの極意
タイミングよく打つには
ポイントは2つです。
- フルスイングしない
- 下から上に振る
✅フルスイングしない
「ロブが来た!チャンス!絶対に決めたい!」
大事なポイントほどこう思い、力強く打ってしまいます。
スマッシュはネット近くで上から打てるショットなので必然的にスピードが出ます。
なので、得意になるまでは100%の力で打ちにいくというよりは70%で打つのがおすすめです。
それにスマッシュは各ショットの中でも練習の機会が少ないはずです。
そもそも球数を打てていないということも難しい要因ですので、慣れるまではゆったりとスイングしていきましょう。
✅下からから上に振る
スマッシュのタイミングを取るのが難しいのは打点を点で捉える必要があるからです。
ボールは上から下に落ちてきますから
上から下にスイングする場合
→打点が限られて難しい
下から上にスイングする場合
→当てやすく簡単
ただ下から上にスイングする場合、強すぎるとアウトするのでゆったりと打つことから始めましょう。
打つタイミングに慣れてきたら、下から上のスイングの意識は持ったまま、段々とスイングを速めていきます。
こういった段階を踏んでいくことで安定感のあるスマッシュが身に付きます。
コースは逆クロス
スマッシュは基本的に逆クロスに打つと決めておきます。
決めておくだけで打つときに迷いがなくなってミスが減ります。
逆クロスに打つ方がパワーが出やすいし、体が開かないので安定感も生まれます。
その為にも、横向きはしっかりと作っておきましょう。
正面を向いていると、力も出ないし逆クロスにも打ちにくいです。
ロブが上がったらまずは横向きを作って逆クロス。
これでスマッシュの安定感が出ます。
第四章 サーブの極意
正しいインパクトの形
サーブでよくある間違いが頂点で打つことです。
これは、サーブは上から下に打つイメージがあって、高い所から打った方がいいと考えているからだと思います。
もちろん、高い所から打つことも大切ですが、安定したサーブを打ちたい場合、縦回転を掛ける必要があります。
縦に回転が掛かっているとボールが落ちて、サービスボックスに収まりやすくなります。
そのため、正しいインパクトはこのような形になります。
ボールに対して斜めにラケットの面が入るのが正しいインパクトです。
プロネーション
プロネーションを使うと、速いだけでなく回転の掛かった安定感のあるサーブを打てるようになります。そこでプロネーションを行う際、腕や肩がどのように動いているか確認します。
まず、スイングに使われる腕の動きと方の動きをそれぞれ確認しておきましょう。
スイングは外旋→回外→内旋→回内の順番で行います。
この動きができるようになると、スイングスピードが上がり、スピードと回転を兼ね備えたサーブが打てるようになります。
第五章 ポジショニング
ポーチの出方
ポーチを成功させるコツは以下の段階を経ることです。
前に2歩程度詰める → 斜め前にスプリットステップ → ポーチボレー
まずは、①から2歩程度、前に入ります。
その後、②の場所にスプリットステップで着地。Y字に動くようなイメージです。
②での着地のタイミングはおよそ相手が打つタイミングです。
そしてポーチボレーを行います。
この時、守備範囲は灰色の部分くらいです。
この②でのスプリットステップを踏まずに、直接ボールを走って取りに行ったり、真横に取りに行くと失敗する確率がグンと高まります。
必ず、1度前に詰めてスプリットステップを挟むようにしましょう!
センターは空けない
これはダブルスの鉄則です。
雁行陣や平行陣に関わらず、前衛にいる際にセンターを空けてはいけません。
センターが空いていると、相手の後衛に全くプレッシャーが掛からないからです。
プレッシャーが掛からなければミスも期待できません。
味方の後衛がクロスラリーで打ち負けたり、足元にボールを沈められるのは半分は前衛の責任でもあります。
ストレートを抜かれると確実に自分のせいになる…という気持ちもわかりますが
ダブルスの質を上げるには2ゲームに1回くらいはストレートを抜かれましょう
「またポーチに出てくるかも。クロスかストレートどっちに打とう?」と思わせることが大切です。
抜かれて大丈夫です。むしろ全く抜かれていない場合、味方が大変な思いをしています。
基本位置がシングルスラインに寄りすぎていないか?ポーチに定期的に出ているか?
ここを見直して、ダブルスの質を上げましょう!
縦ロブは自分で取る
これもダブルスの鉄則になります。
自分が前衛にいる時、基本的に自分の上は自分で守ります。
縦ロブを通されたら負けだと思いましょう。
例えば、デュースサイドで縦ロブを通された場合、味方は走ってバックで取ることになりますから、非常に難易度は上がります。
前衛がロブカットで相手後衛に1度繋ぐだけで、戦況は全く異なります。
そのため、ネット前に詰めすぎないことが重要です。
基本的には、サービスボックスの中央付近に立っていましょう。
ここより前に行きすぎるとロブが取れないですし、下がると
- センターが空く
- 相手後衛にプレッシャーがかからない
女性であれば少し後ろで、ロブケアを厚くするのも得策です。
とにかく、自分の上は自分で取る意識を持ちましょう。
第六章 配球
各陣形ごとにゴールを持ちましょう。
最終的にどうやってポイントを決めたいか。
ここが分かっていると、プレーに迷いがなくなりミスが激減します。
雁行陣のゴール
雁行陣の基本的なゴールは
- 前衛のポーチボレー
- 後衛のストレートアタック
✅ポーチボレー
味方後衛がどんどん打っていくタイプなら、積極的に使っていきたい攻め方になります。
ポーチに出るには、相手後衛の体勢が崩れていたり、クロスに返す可能性が高いと判断できる場面を作り出す必要があります。
例えば
- センターにボールが通った時
- 深いボールで後ろに追い出した時
- 浅いボールを相手が前打点で返球してくる時
つまり、ポーチで決めたいと考えた場合、こういった展開を作ることを目標にサーブやリターン、クロスラリーを行う必要があります。
ここが分かっていないと、いつまでもクロスラリーを続けたり、無理に1球で決めに行ってミスをするということになりますので、こういったセオリーは確実に押さえておきましょう。
✅ストレートアタック
こちらも、ストロークに自信があればどんどん使っていきたい攻めになります。
つまり、雁行陣はストロークが比較的、得意な場合に成り立っている陣形!
ストレートアタックが決まりやすいのは、「浮いた浅いボール」が来た時です。
浮いた浅いボールはどんなときに来るのでしょうか?
- ゆっくりと入れに来るセカンドサーブ
- センターにボールが通った時
- 深いボールで後ろに追い出した時
すぐ上の「ポーチボレー」とほとんど同じく
相手の体勢が崩れたようなときに、「浮いた浅いボール」は飛んできやすくなります。
つまり、ポーチボレーを狙うにしろ、ストレートアタックを狙うにしろ、やることはあまり変わりません。
センターにボールを通したり、深いボールで相手を追い出す。
そういった回数を増やしていけば、自然とポーチやストレートアタックは決まります。
その回数は増えているのに、ポイントが決まらない場合は、ポーチやストレートアタックのやり方を見直す必要があります。
この攻めに転じれるまでのフェーズと攻めのフェーズを切り分けて考えることで、自分がどこで躓いているのか明確にわかるようになります。
平行陣のゴール
浅いボールが来た時は平行陣を作るチャンスです。
(ベースラインとサービスラインの間で打つ時)
打ったらそのまま前に詰めて、平行陣を作りましょう。
この陣形の基本的なゴールは
- 後衛はストレートへ
- 前衛はセンターへ
両者共に、頭の上くらいで打てる(浮いた)ボールが来た時が攻めのタイミングです。
中級ダブルスでは相手後衛にボレーを返し続けるだけで、浮いたボールが来ることが多々あります。
ボレー対ストロークになるとストローカーは打ったらすぐに返球が来るので体勢が崩れやすくなります。
なので、まずはミスなく後衛にボレーを返し続ける守りのボレーを意識してみましょう。
✅後衛はストレートへ
基本は相手後衛(クロス)にボレーを続けましょう。
浮いたボールが来るまで我慢です。
浮いたボールが来たら、サービスラインとシングルスラインの交わった場所を目安に狙います。
コツは1度で決めようとしてハイボレーを打ちこまないこと
上から至近距離で打つのでそれだけで十分効果的ですし、取られたとしても、相手は低い場所で取ることになるので再度攻めることができます。
後衛は「基本はクロス、浮いたらストレート」と覚えておきましょう。
✅前衛はセンターへ
基本はストレートに返球しましょう。
どこに返球するか迷う時や、ストレートアタックなど難しいボールを返球する場合は、ストレートです。
ここに返しておいて困ることは、あまりありません。
味方後衛のボレーがよくて、浮いたボールが来たときは、攻めのチャンスです。
センターのT字を狙います。
また、中級ダブルスにおいて、雁行陣側の後衛がチャンスでないのに、ストレートに配球することが多々起きます。
そうなると絶好のチャンス。しっかりとセンターに配球しましょう。
前衛は「基本はストレート、浮いたらセンター」と覚えておきましょう。
ストレート展開のゴール
ストレート展開の基本的なゴールは「センターに配球すること」です。
しかし、通常は前衛がいるため、センターには打てません。
では、どのような場面になるとセンターに配球できるのでしょうか?
それは浅いボールがきた時です。
ストレートでの打ち合いの中で、浅いボールが来たら、打てるコースが増えます。
- センター
- アングル
- クロスロブ
相手前衛は守る場所が増えるため、センターをそこまでカバーできません。
なので、ストレートラリーの中で浅いボールを待つ
そして、浅いボールが来たらセンターに配球。
これが王道の攻め、目指すべきゴールと言えます。
第七章 上達するための考え方
ここまで読んでいただきありがとうございます!
ボリュームも結構あったと思いますが、あなたが上達する為のヒントが必ずあったと思います!
基本的にダブルスでは、陣形別でお話した配球(ゴール)まで持っていく数を増やせば、試合に勝てます。
ミスしたポイントについてはこう考えます。
- ゴールまで持っていけたか?
→持っていけていないなら、何が原因か?
→持っていけているのに、中々ポイントが取れていないならなぜか?
こういう風にゴールを起点に考えます。
例)ストロークは威力がなくボレーの方が好き
こんな方は、雁行VS雁行でのゴールをストレートアタックにしていると、勿体ないわけです。
この人がポイントを取りやすい流れは以下の通りです。
① 雁行陣VS雁行陣でスタート
② アプローチ
③ ファーストボレー
④ 平行陣後衛からのストレートアタック
④がゴールになります。
ポイントが取れない場合は、①~④のどこに問題があるのか?を考えます。
人によって、改善すべき点は様々です。
- アプローチの技術不足
- アプローチに入るタイミングが違う
- ファーストボレーの技術不足
- ストレートアタックのタイミングが違う
グングン上達していく人はこういった形でミスしたときに考えて改善していきます。
ぜひ活用してください!
なぜゴールまで持っていけないかなど、試合の組み立て方に不安がある方はご相談ください
ZoomやLINEでお話を聞き、あなたに合った試合の組み立て(戦術)をお伝えします。
他にもこのサイトの感想や質問等あれば、LINEでの連絡お願いします!!
以上です!お疲れ様でした〜!